みなさん、冬場のランニング大会本番に向けて力を付けようと、真夏の昼間に炎天下の中走ったりしてないですか?
夏の昼間の暑い時間帯に走らなくても、
強い体は夜間の練習とあまり気温の高くない日中の練習だけで充分に手に入ります。
これは実際に私が気温の高い時期の昼間に一切走ることなく、市民ランナーとして上位10%以内※には入っていたことから述べています。
※(当時サブスリーランナーが市民ランナーの上位1%程度であったこと、その他、トライアスロン大会の順位などから考えて)
真夏は夜間でも30度を越えている日が続いたりします。
わざわざ昼間さらに暑い時間帯に走らなくても充分負荷がかかります。
※(夜間でも暑い日は充分すぎるくらい給水をして練習しましょうね。)
そのためそれ以上に高い気温の中走る必要は無いんです。
真夏の炎天下で走っている人に問いたい。
「あなたはサハラマラソンにでも出場するつもりですか ??? 」
ちがいますよね。
(そうです。という人、ごめんなさい。)
私はほぼ夜間ばかりの練習で完走率30%を切る超過酷な100キロマラソンを完走することが出来ました。
また、フルマラソンは最高3時間2分42秒、
初めて出場したトライアスロンの中島大会では400人中33位(うちランのみの順位16位)の成績を残しています。
あなたも同じく、危険な夏場に無理をして練習しなくても強くなれるんです。
目次
1・私が完走した超過酷なウルトラマラソン大会
これが私が実際に走った大会の完走証です。↑
ずいぶん古いです。
私が過去走った100キロマラソンの大会がどれくらい過酷だったかというと、完走率に現れています。
現在100キロマラソンの完走率を検索してみるとだいたい平均で70%くらい。
悪条件だった場合で極端に低い完走率でも40パーセント以上はあります。
その大会は30パーセント以下でした。
参加者1000人中280人くらいしか完走してません。
完走証見てもらうと分かりますが、あと10分で大会終了というところでゴールした私の順位が261位ですからね。
280人いかなかったかも。
9月開催の大会で、天候は快晴。気温は29度もありました。
最高気温はもっと高かったでしょうね。
走っていて肌がジリジリと日差しに焼かれているのが分かるくらい。
体感で38度くらいに感じました。
ほんとうに暑かったです。
そんな過酷な大会だったのですが、参加するまでは楽しいイベントだと思っていました。
1-1・しまなみ海道スーパーマラソンが楽しみで楽しみでしょうがなかった
しまなみ海道開通記念に開催された大会で、私が完走したウルトラマラソンとしては3度目の大会でした。
「しまなみ海道の上を(実際は歩道なので橋の一段下ですが)走って渡れるなんてなんて素晴らしいんだ! 」
「海の上を景色を見ながら走れるなんて最高 ! 」
と、私はこの大会が楽しみで楽しみでしょうがなかったです。
ところが実は、大会一カ月前に私は急性肝炎で3週間入院してたんです。
あと1ヵ月しかなかったので退院してからすぐに練習を再開したのですが、まわりからは止められる始末。
「なに考えてるんだ? 死ぬぞおまえ! 」
そりゃそうですよね。直前まで急性肝炎で絶対安静状態だったんですから。
それでも出たくて出たくてしょうがなかった私は、「いやもうこの大会で死んでもいいから! 」とまわりの静止を振り切って出場しました。
出たい気持が強すぎました。強い想いってすごいですよね。
1-2・ちがう意味で死んでしまった、しまなみ海道・地獄道
前日に尾道入りしてひととおり観光を楽しんだ後、当日を迎えます。
朝5時出発だったと思います。だいたい100kmマラソンは時間がかかるのでそのくらいから出発するんですね。
スタート時点ではもうお祭り気分でウキウキ状態です。
いまから始まるレースが楽しみでしょうがありません。スタートしたくてウズウズしています。
(とても元は持久走が大嫌いだったとは思えませんよね。)
その後ウキウキ気分が最高潮のままスタートします。
その後どんな目にあうかも知らずに。
1-2-1・強烈な日差しが襲いかかって来る
しまなみ海道のコースのほうはというと、橋と島内を走る何度もアップダウンが待っているキツいコース。
最初は光かがやく海や、果樹畑のひろがる島内など、景色を楽しみながら最高の気分で走っています。
いい気なもので、「最高だー。」てなもんですね。
ところがだんだんと日が上がってくると、とてつもない暑さに見舞われはじめます。
じりじりと非常に強い日差しが肩や首筋、あらゆるところに襲いかかって来ます。
そんな状態でも最初のうちは気分よく走ってたのですが、あまりの暑さにだんだんと楽しんでる余裕がなくなってきました。
途中からは「早く給水ポイントにたどり着きたい」それだけを考えるようになりました。
足のほうも余裕が無くなってきて、最初は余裕だった島内から橋へ上がる階段もだんだん辛くなってきます。
おまけに初めて開催された大会だったので大会運営側が慣れていないのと、
気温が高く、予想より早く無くなったのでしょう、
30キロすぎくらいで給水所のスポーツドリンクが尽きてしまってました。
あと70キロも残っているのにただの水だけしかないんですよ?
ありえないですよね。
幸い50キロすぎくらいにスポーツドリンクの補充がされましたが、
それまでの間は各給水所は水のみでした。
1-2-2・ただひたすら給水ポイントをもとめて耐え続ける
強烈な日差しに体力を奪われ、アップダウンが足に来て、おまけに途中で水しかなかったのが後々思いっきり影響してきます。
楽しみにしていた大会だったのに、もう景色を見る余裕など全くありません。
美しい海も目に入りません。島のきれいな果樹園も目に入りません。
ただひたすら自分の足を運ぶ足元を見て耐え続けるだけです。
「あと少しで給水所、あと少しで飲み物、食べ物がある」と。
完全にガマン大会です。
マラソン大会はどの大会もだいたいガマン大会になります。
ですが、さんざんマラソンを走りましたが、この大会だけです。
途中で「これは完走するのは無理だ」と自分からあきらめてしまったのは。
1-2-3・大会サポートの人の計らいのおかげで完走することが出来た
なんとか体をだましだまし途中何度も歩いて精神力のみで走ってきましたが、足がもう動きません。
残り10キロくらいで「もうゴール時間に間に合わない」、とあきらめて座り込んでいると、
大会サポートの人が「時間がまだあるよ、さあさあ、がんばって! 」、って余分に時間があるように言ってくれて、
そのおかげで「それならまだ頑張ってみよう、とにかく最後まで行こう」と奮い立つことが出来て、
足をひきずりながらも何とか制限10分前で完走することができました。
あのときのサポートの人にはほんとうに感謝しかないです。
1-3・ありえないほどキツかったしまなみ海道スーパーマラソン
強烈な日差しを受けまくって、給水が切れたりアップダウンだらけだったり、ただでさえキツイ大会だったのに、
後日知ったのですが、余計なことに距離が100キロピッタリではなく102キロあったそうです。
「ふざけるな!100キロ走った後の2キロは普段の20キロだぞ !!! 」ってキレましたけどね。笑。
ほんとキレるぐらいキツかったです。
以前四万十川100kmマラソンも完走してるのですが、しまなみの体へのダメージは四万十とはケタ違いでした。
実は、完走後にゴール地点の今治市で一貫10円でお寿司が食べられるお店があると調べてたので、
走り終わってから絶対食べに行くぞ ! って心に決めていたのですが、
ホテルの部屋に帰って「あ~・・・。疲れた。ちょっとだけ横になろう。・・・。」ってベッドにドサッと倒れこんだが最後、
窓から差し込む朝日で目が覚めるまで、倒れこんだそのままの格好で微動だにせず爆睡してしまってました。
「しまった~! やってしまった~!! 」
食べに行くと固く心に誓っていたお寿司が食べられなかったのは言うまでもありません。
また、汗かいたまま倒れていたのでシャワーのあとに朝日を浴びながら鏡で自分の体を見ると、全く別人か?というくらいゲッソリしてました。
前日の自分の体型とは全くちがうものになっていました。
たったの1日で、です。
みなさんも一日で痩せたいなら100kmマラソンに出場しましょう。笑。
同じ大会にフルマラソンを2時間40分で走る知り合いが出ていたのですが、
そんなレベルの人でも途中であえなく棄権。
大会の途中で棄権者用のバスに乗って送られていきました。
後日その人に会うと、「あれを完走するのはケモノのたぐいだね。」と言ってました。
どのくらい過酷だったかおわかり頂けたでしょうか?
20年くらい前の話ですが、
あまりにも強烈な体験だったので、いまだに鮮明に思い出せます。
と、強い思い出でついつい長い話になってしまいましたが、
夜間と無理のない昼間の練習だけでもこのくらい強い体を手に入れることは出来るんです。
充分タフになれますし、そもそも順位を上げるスピードをつけるためには炎天下に走っても意味がないです。
ですので、危険なので炎天下の昼間に無理して練習するのはやめましょうね。
※そうそう、
暑さに慣れるためというより日差しに抵抗をつけるために少しでも日焼けしておこうと、
大会前に2回ほど上半身裸の短パン一枚で昼間走りました。それくらいなら問題ないですね。
4・まとめ
炎天下でわざわざ練習しなくても、普通に夜間や無理のない昼間の練習で充分強くなれるということが、私の実績からもご理解いただけたのではないでしょうか。
先日も正午過ぎの36度を超えるような炎天下の中、ランニングをしている方がいらっしゃいました。
一刻も早くそのような危険なトレーニングをする方がいなくなってほしいと思っています。
この記事を読んでくださった方、炎天下にトレーニングしてる知り合いがおられたら意味がないのでぜひ引き止めてあげてください。
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